賃貸物件の案内をしていたら、お客様からコンロはIHに換えたいけどOKなのかな?
と、聞かれました。
賃貸物件の設備を変更したい場合、貸主さんへの確認は必須です!!
勝手に行うと当然トラブルになってしまうので、案内のときなどに気になることがあったら仲介業者等に相談し、貸主さんへ確認をとってもらいましょう。
その時ご案内していた賃貸物件の大家さんからはOKが出ました。
ただし、もともとガスコンロを使用していたのでIHクッキングヒーターを使用するなら配線工事が必要になるということでした。
- ガスコンロからIHクッキングヒーターへ交換するために必要な工事の内容
- 工事にかかる費用の相場
- どこの業者に依頼すればいいのか
ここでは、ガスコンロをIHコンロに換えたいと思ったときに知っておきたい情報を紹介します。
IHクッキングヒーターへ交換するなら200vの専用回路が必要!!
通常、お家の中のコンセントは一つの回路でつながっています。だから、同時にたくさんの電化製品を使ってしまうとブレーカーが落ちてしまいます。
お母さんがキッチンで電子レンジとオーブンを使って、同時にドライヤーで髪を乾かしだしたら…お部屋が真っ暗闇になってしまった経験ありませんか?
そのようなことが起きないように、分電盤から単独の配線をして新しい電源を取り出すために配線工事をします。
IHクッキングヒーターは電気容量が大きいため、効率よく電気を使用するためには200vの専用回路の確保が必要なのです。
いまでは100Vで使える設置工事不要のIHクッキングヒーターも販売されています。
↓でチェックしてみてください。
IHクッキングヒーターにするためにかかる費用の相場は?
実際にかかる費用は、分電盤の状況によって変わってくるので一概には言えません。
電気の供給方法が単相3線式の場合(100vと200vが使える配線を単相3線式といいます)、
分電盤内の簡単な切り替え作業で済みますが、
200vが使えず100vを使うようになっている単相2線式の場合だと配線工事が必要なので、設置工事費用に加えて別途工事費用がかかります。
- IHクッキングヒーターの本体価格
- ガスの閉栓費用
- 設置工事費用
- 電気回路配線費用
全てにかかる費用を合計して、10万~30万と幅が広いです。
まず、先ほどお話したように単相3線式か単相2線式かによって必要な工事の内容に違いがあること、本体価格が4万~12万と幅が広いことや、今まで使っていたガスコンロの撤去費用の有無によってもかかる費用が変わってきます。
IHクッキングヒーターの設置はどこに依頼するのか
電気量販店で、本体を購入する場合には取付工事もそのまま依頼することが多いです。
ただ、電気量販店の場合は工事は下請け業者へ依頼することになるため、アフターフォローが心配という不安があります。
インターネットなどで本体を購入して、工事は別に依頼する場合は、
- リフォーム業者
- 自社施工工事業者
- 電気工事店
などに依頼することになります。
退去時には原状回復も必要になることも
設置するのに結構な手間と費用がかかるのですが、退去時にも費用がかかる可能性があります。
なぜなら
- 原状回復する必要がある
からです。
退去するときには入居するときと同じ状態にして、持ち主さんに返す必要があります。
IHクッキングヒーターを取り付けたのは自分たちなのだから、そのまま大家さんに買い取ってもらえないのか?
と思うかもしれません。
このような入居者が新たに取り付けたものを
- 造作物
といいますが、民法上は造作物を買い取ってもらう請求権があります。
しかし多くの賃貸借契約には、その買取請求権を拒否できる特約がついております。
そのためIHクッキングヒーターを取り外して、もともとついていたガスコンロを設置する必要が出てきます。
当然手間と費用がかかってくるでしょう。
電気とビルトイン工事不要で原状回復も簡単なIHクッキングヒーター
200Vの専用の電源を引っ張ってきて、ビルトインのIHクッキングヒーターを設置するというのが理想ですが、
- 退去時に原状回復が必要になる
- 工事費用がかかる
などの手間や費用がかかります。
もし現在のガスコンロが、ビルトインではなく、直置きタイプのものであれば、工事不要のものを使う手もあります。
100Vのままで使用できて、脚付きタイプのため設置工事も不要となります。
直置きタイプのものもありますので、もし置けるようなスペースが有れば、そちらでもいいでしょう。
今では低価格で様々な種類が出ていますので、ぜひ下のリンクからチェックしてみてください。